PROJECT INTERVIEW01

バラスト水
処理装置

MISSION

世界の海を守るため、
バラスト水処理装置を
進化させよ。

PROFILE

PROFILE

福田 航平FUKUDA Kohei

BWMS技術部 BWMS技術課
2014年入社
海事科学部
海事技術マネジメント学科卒

地球規模の環境保護に貢献するミウラのバラスト水処理装置。この第1号が誕生した2014年に入社したのが、今回のインタビューに登場する福田航平。大学の講義でバラスト水の環境問題を知り、ミウラの門戸を叩いた彼は入社直後からバラスト水処理装置の設計に携わり、現在、装置のさらなる改良に取り組んでいる。課せられたミッションは、「より厳しい米国の基準をクリアするバラスト水処理装置の開発」。現在も進行中のプロジェクトの背景やこれまでの苦労を語ってもらった。

SUBJECT

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バラスト水の
環境問題とは?

バラスト水とは、船舶のバランスを保つため、空荷での出航時に船底に大量に積み込まれる海水のこと。このバラスト水を到着後の港で排水すると、その中に含まれる外来生物が排水地の生態系に影響を与えてしまう可能性がある。そこで、国際海事機関(IMO)では、船舶のバラスト水に関する規制及び管理を行う国際条約を2004年に採択。2017年から発効され、地球規模の環境保護に取り組んでいる。

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SUBJECT

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今回のプロジェクトに
関わるようになった
経緯は?

もともと、大学で船舶工学や機械工学など海と船舶をテーマに学んでいました。実際に運航を体験する乗船実習では、機関室に入って大型ボイラの操作も経験し、そのことがきっかけでボイラの開発に興味を持つようになりました。さらに、講義の中でバラスト水処理装置の話を聞き、その事業に積極的に取り組んでいたミウラへの志望度が高まっていきました。入社後はバラスト水処理装置の開発に携わる部署に配属となり、お客様のご要望に沿った仕様図面を作成したり、製造指示を行ったりしています。そうした中、米国海域内を航行する船舶のバラスト水処理装置に関して新たにUSCG(米国沿岸警備隊)の承認が必要となり、ミウラでもその取得に向けたプロジェクトがスタート。当時入社3年目だった私もそのチームの一員として参加することになりました。

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SUBJECT

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このプロジェクトへの
参加が
決まったときの
気持ちは?

USCGの承認を取得するには、IMOの条約よりもさらに厳しい基準をクリアしなければなりません。しかし逆に、クリアできれば、自分たちが設計・改良した商品が海外においてもその性能が認められることになります。結果、世界のお客様にご満足いただけるとともに、世界中の海域の生態系も守ることができると思うとモチベーションは高まりましたね。さらに、日本国内の競合はもちろん、韓国、中国、ヨーロッパの競合と戦っていくうえでも、この承認の取得は大きなチャンスになると考えていました。

SUBJECT

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そもそも、ミウラと競合の
バラスト水処理装置の
違いは?

たとえば、海水中から生物類を取り除くといっても、そのやり方は一つではありません。簡単に説明すると、薬品等を用いて殺滅(さつめつ)するアプローチがある一方、ミウラではフィルタによる除去と紫外線による殺滅を組み合わせることで精度の高い処理を目指しています。装置だけで処理できるというメリットもある反面、フィルタのつまりを防ぐための洗浄が欠かせません。今回のプロジェクトにおいても、ミウラでは優れた自動洗浄方式を採用しているものの、非常に厳しい水質や環境となる試験条件下でフィルタの健全性の維持することには頭を悩ませました。

SUBJECT

05

このプロジェクトで担った
具体的な役割は?

新商品の開発自体は、私がプロジェクトに参加する以前から進んでいました。私の役割は、その商品の性能を証明するための試験の準備や対応。ときには、米国に飛ぶこともありました。海外の試験場でスパナ片手にバラスト水処理装置の部品を付け替えたり、言葉の壁にぶつかりながら外国人の試験官とコミュニケーションを図ったり。正直、投げ出したいと思うくらい大変な時期もありました。しかし、誰にでもできる経験ではありませんし、何より、プロジェクトの最前線を若手の自分に任せてくれているという事実が私を奮い立たせてくれました。

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SUBJECT

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プロジェクトを通じて
成長した点や
今後の目標は?

まず設計者としては、試験とはいえ、実機を動かした経験は代え難いものです。どう設計すれば、どう動くか。身を持って知ることができました。また、一社会人としては、誰一人知りあいのいない異国の地で様々な難題と向き合ったことで、ある程度のことには動じないようになったと思います。今後に関してですが、ミウラの新しいバラスト水処理機器は性能試験も無事に終え、「フィルタ+UV(紫外線)方式」で国内初のUSCG型式認証も取得できました。この取得をきっかけに、より世界中の船舶に採用され、世界の海を守ることに貢献できればと思います。あと個人的には、誰よりも精通した技術力を身に付け、信頼される人材となることを目指しています。ミウラは新しいことに次から次へと挑戦させてくれる環境があるので、今度は新商品の開発にゼロから携わってみたいですね。そのためにも、まずは“世界を見渡しても、バラスト水処理装置でこの人に勝てる人はいない”と言われる技術者になることが目標です。

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